「性同一性障害者」をめぐる戸籍性別訂正について、近年さまざまな議
論がなされており、国会議員による研究会発足や当事者が選挙に当選す
るなど、各地で積極的な活動が見られます。
今年6月2日には最高裁判所が戸籍性別訂正請求を棄却するなどの動き
もありましたが、その後、議員立法にて戸籍性別訂正のための法案が国
会にて可決、成立をみるなど、性同一性障害に関する戸籍性別訂正の社
会的受け入れへの整備についての動きが非常に活性化してまいりました。
このような活発な社会変動の中だからこそ、改めて私た
ちは戸籍性別訂正について是非を含めた議論をさらに深め、
問題点などがないのかを明らかにしていくことが大切では
ないかと思います。
とくに、性同一性障害の性別と法の問題については従来、
民法上の戸籍性別訂正が中心でありました。しかし、法
を用いる解決策はこれだけなのでしょうか。別のアプロー
チの可能性を検討するのを忘れてはいないのでしょうか。
さらに最近では「性同一性障害」だけではなく、フェミ
ニストやゲイ・レズビアンなどとの連帯による社会変革を
視野に入れた主張が一部で起きているようです。
このような中で私たちはどのように社会をみていけばよ
いのでしょうか。今回のワークショップでは、『私はトランスジェンダー』
などの著作や、最近では日本テレビ系列スーパーテレビで
取り上げられるなど、ご活躍中の宮崎留美子さんをゲスト
としてお迎えし、ポスト・戸籍性別訂正や問題性について
検討を行いたいと思います。
なお、当日はフェミニズムの研究者や活動家が多く集ま
るフォーラムですので、その観点からの理論的アプローチ
や交流も可能ではないかと思われます。
ご興味のある方はぜひご参加頂ければ幸いです。
■日時:8月23日(土) 13:00〜15:00
■料金:無料
■場所:独立行政法人 国立女性教育会館 研修棟部屋番号107
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地
TEL:0493-62-6711(代表)
■問い合わせ先:加藤 慶(横浜国立大学大学院 環境情報学府)
d03hd010@ynu.ac.jp
□MESSAGE & OFFICIAL SITE
「参加定員などは定めませんが、会場の都合で多くのイスはご用意しておりません。イスが無いなどの際はご容赦ください。また、若干の内容変更などの可能性もありますので、ご注意ください。」
https://www.nwec.jp/
|milk vol.73 2003/07/22 |home|2003 |