8月18日付けの朝刊紙上(産経抄)に関する公開質問状を産経新聞社(
本社・東京都千代田区)に対して発送した“人間と性”教育研究協議会
の「性的マイノリティ教育研究セクション」は今月3日、同社宛てに抗
議文を発送した。産経新聞紙上では、8月28日付、および、8月30日付の
産経新聞紙上にて、抗議の対象となった記事に対する弁明ともとれる
内容の文章が掲載されたが、同セクションでは、それらの記事の内容に
関しても、正式な謝罪という意味において納得がいかなかったとして、
抗議文を発送。9月20日現在、産経新聞社からの回答はないという。
抗議文の中で同会は、「半陰陽や同性愛はそれぞれ人の多様な性の在り
方の一つとして医学的に証明されているものであり、「正常」の対極と
して「異常」とみなされ、差別されるようなことではない。とくに同性
愛については1973年、アメリカの精神医学会が精神障害のリストから同
性愛を削除、1993年には世界保健機関(WHO)が国際疾病分類から同
性愛を削除している。日本でも1995年に精神神経学会が、同性愛を精神
障害とみなさないという決定を下している。これらの点を考慮しても、
今回の記事の差別的な発言は許されることではない」と主張している。
□産経新聞の記事
https://www.sankei.co.jp/news/030828/morning/column.htm (8月28日)
https://www.sankei.co.jp/news/030830/morning/column.htm (8月30日)
□OFFICIAL SITE (性的マイノリティ教育研究セクション)
https://www.geocities.jp/education4clover/Section_M_about.html
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