【台湾】同性愛者同士の結婚を合法化へ、アジアに歴史的変革
台湾政府は今月8日、立法院にて審議していた人権保護法案に盛り込まれていた同性愛カップルの婚姻権を認め、異性愛の夫婦同様に、養子を得る権利も認めることを明らかにした。法案について政府は、「同性愛者の人権はすでに世界中で認められている。彼らの権利は守られるべきであり、人々は自分の自由な意思決定に基づいて結婚をし、家族を持つべきである」と声明を発表。法案は順調に成立される見通しで、可決されれば、同性愛者同士の結婚を認めるアジア初の国家が誕生することになる。

米国の一部の州を含めたほとんどの先進諸国では、同性愛カップルの権利はおもにドメスティック・パートナー(DP)法という登録制度に基づいて保障されている。完全に結婚という形で同性愛カップルの権利を認めるのは、オランダ、ベルギー、カナダに続いて4番目となる。

台湾では2000年に、ゲイ活動家の男性が、同性の結婚を禁止する根拠が見当たらないとして、同性同士の結婚を憲法で認めるよう要求し、最高裁まで争ったことがある。結局、訴えは棄却されたが、男性はこのとき、「20カ国以上の国々で同性愛者の結婚(DP法含む)が認められているのに、台湾は立ち遅れている」と政府の対応を強く非難した。その2年後、陳水扁総統は、公約として掲げていた人権保護推進と一致するものとして、同性愛カップルにも男女の夫婦と同等の権利を与える人権保護法案を立案した。

□【台湾】同性愛カップルの結婚合法化へ
https://www.milkjapan.com/2002jn10.html

□関連サイト(台湾の人権重視が世界で評価)
https://www.roc-taiwan.or.jp/news/weeknews256.htm


|milk vol.77 2003/11/22 |home2003

このページのトップへ戻る