同級生からの嫌がらせをやめさせるように学校側に嘆願していた同性愛(ゲイ)
の少年が、学校側が少年の訴えを無視したとして、彼の通う学区を相手取って訴訟を起こ
していた裁判で、少年側が和解金312,000ドル(約3,700万円)を受け取ること
になりそうだ。この種の裁判の和解は、ペンシルベニアが初のケースとなる。
訴えを起こしていたのは、現在19歳になるペンシルベニア在住のティモシー・
ダール。彼は1994年頃からいじめを受け始め、ゲイであることを理由に、罵倒や
わいせつなジョーク、暴力行為の対象になった。いじめの事実を学校側へ伝え
たところ、問題はティモシー側にあるとして、何の対応もとらなかった。嫌がらせ
は高校生の頃まで続き、一時は自殺を考えたこともあったという。彼の弁護士、
デイビッド・ロング氏は、「この和解によって、ペンシルベニアのすべての学区
に、我々のメッセージが届くことを願っている」と語った。
|milk vol.54 2002/01/22 |home|2002 |