ゲイやレズビアンにも結婚と同等の権利を与えるパートナーシップ制度の
導入が大幅に遅れているイギリスで、法案の審議が1月10日から始まった。
EUでは加盟各国に対して、同性愛者にも異性愛者と同等の権利を
与えることを求めているが、イギリスでは近年、セクション28
(公的機関が同性愛を助長することを禁止する法律)を撤廃する法案が否決されるなど、
EUの方針に逆行する動きが続いていた。
法案がこのまま導入されることになれば、相続や年金基金に関する権利などが、
同性パートナーにも認められるようになる。2度目の審議は、1月25日に行われる予定。
ゲイの市民権グループ、ストーンウォールのアンジェラ・メイソンさんはBBCのインタビューで、
「同性カップルによるパートナーシップ制度に抵抗する勢力はいまだ根強い。
イギリスの法律は不必要に残酷的で、差別的。この法案は同性愛者の結婚のためではなく、
お互いを養い、相互に思いやる、深い関係で結ばれたカップルに権利を与えるものである」と語っている。
|milk vol.54 2002/01/22 |home|2002 |