連立与党の保守党に所属するペール・クリスティアン・フォス財務相(52)が1月4日、かねてから交際していた同性パートナーと結婚したことが明らかになった。お相手は、有力紙やテレビ局を保有するメディアグループ「シブステッドASA」の役員ヤン・エリク・クナルバク氏(50)。有力閣僚と大物財界人による結婚で、同国では「最強カップルの誕生」と大きく報じられている。ノルウェーでは2年前にも、レズビアンを公言していた元司法相アンネ・ホルト氏が、女性パートナーと結婚している。
ノルウェーの民法では、同性同士の結婚は養子以外は実質的に異性間の結婚と同等に扱われる。教会での結婚は認められてはいないが、教会の監督に同性愛教育をさせるなど、セクシュアルマイノリティへの理解は比較的進んでいる国だ。今回の結婚について、連立パートナーのキリスト教民主党党首ヴァルイェル・スヴァーシュタ・ハウグラン文化相は、結婚を祝福するコメントを送っている。国際レズビアン&ゲイ連盟(ILGA)欧州支部も「たいへん意義深いこと」と歓迎の意を表している。
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