同性愛行為を禁じている政府を相手取り、法律家の社会活動グループらが訴えを起こすなど、同性愛の自由化運動が展開しているインドで、性的マイノリティの権利について、インド人の意識を一層高めようと、オーストラリアからゲイの裁判官、マイケル・カービー氏と、南アフリカの最高控訴院裁判官、エドウィン・キャメロン氏が来訪した。
カービー氏は、「オーストラリアにも同性愛を禁じる法律があったが、大衆の運動によってその法令は改正された。自分たちがゲイであることについて、何も語らずにいる状態を私達が捨て去らなければ、このキャンペーンは成功しないだろう」とコメントした。キャメロン氏は、「同性愛が合法化されても、まだその先には長い道のりがある」と語り、合法化が最終目的ではないことを指摘した。南アフリカでは現在、 38年間共に生活をしてきたパートナーの遺族年金を受けられないのは差別として、ゲイ男性が政府を訴える裁判が行われている。
|milk vol.54 2002/01/22 |home|2002 |