同性愛カップルの養子問題について検討していた全米小児医学会は
2月4日、同性愛カップルによって築かれた家庭でも、異性の両親と同
様の「愛情があり、安定した健全な家庭生活を子どもに与えることが
できる」と発表した。また、ゲイやレズビアンの親に育てられた子どもと、
異性愛の親に育てられた子どもとの間に、心理や認識力、社会的・
性的機能の側面で違いはないと結論付けた。
さらに、アメリカの多くの州にはドメスティック・パートナーシップ制度が確立されてい
ないために、健康保険の適用を受けられない子どもたちが多く存在し
ていることを指摘し、同性愛カップルの養子に対して、法的にも、医療
的にも、異性の夫婦の子どもと同じ権利を早急に与えることも要求した。
調査報告によると、全米にはおよそ900万人の子どもが、少なくとも1人の
同性愛の親によって育てられていて、その数は年々増加傾向にあるという。
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