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1954年、コネチカット州。軍人の娘ドロシーは、レズビアンであることが原因で除隊処分を受け、町の人々から迫害を受け始める…。1954年、1978年、2000年の3世代にわたって、同じ町に生きる同性愛者の苦悩や迷いを綴ったオムニバス。監督は「ER」のドナ・デイッチ、脚本はミュージカル版「フルモンティ」のテレンス・マクナリー。映画専門ケーブル局のショータイムで放映されたドラマで、日本では昨年2月にビデオリリース。WOWOWでも何度か放映されている。

マシュー・シェパード君殺害事件以降、ゲイに対するアメリカ人の意識が大きく変化していることは、エリック・ストルツやジェーソン・プリーストリー、ブリタニー・マーフィにハーベイ・フィアスタインといった豪華なキャスティングを見ても明らか。「偏見をぬぐい去り、共通の基盤に立とう」という主旨に賛同して実現したというが、数年前ではとても考えられない顔ぶれ。また、商業性や芸術性よりも、伝えたいことをいかにして表現するかを最優先させている作り手側の姿勢、そしてそれを理解しながら演じている役者たちの姿に、何よりも強い感銘を受ける作品。



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