1930年代、ミシシッピー州の片田舎。三人の囚人が隠し金を掘り当てるために脱獄した。しかしその旅路に待ち受けていたのは、ハプニングの連続だった…。古代ギリシャの詩人ホメロスが描く世界最古の叙事詩「オデュッセイア」を、『ビッグ・リボウスキ』『ファーゴ』のコーエン兄弟が舞台を20世紀のアメリカに移して映画化した冒険コメディ。コーエン作品初出演となるジョージ・クルーニーは本作で、2001年ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優
賞を受賞。
コーエン兄弟の映画を見てるといつも、「人生にはいいことも悪いこともいろいろあるけど、人生そのものはamazingだ」という、世界に
対する良い意味での楽観的な視線を感じます。この、ありふれているけど今時なかなか説得力を持ちにくいメッセージを支えているのが、この監督の、ストーリーを語る力だと思います。またすごく私が好きな点でもあるのが、俳優達の素晴らしい演技。俳優一人一人が、みんなが監督のやりたいことを理解しているように感じます。この辺が、しろうとの目にも、「いい仕事してるな」と思わせます。この
作品は音楽も良く、サントラも気に入ってよく聞いていました。
■山平宙音(やまひらそらね) プロフィール
学生/1980年3月6日生まれ/東京都出身/魚座/明治大学在籍
第10回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭ディレクター、現在もスタッフとして活動中
https://l-gff.gender.ne.jp/
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