人権上の観点から本人の意思を受け入れ、男性として登録変更を許可された
安藤大将(ひろまさ)選手(39=旧名千夏)=日本モーターボート選手会大阪支部所属=が今月10日、
住之江競艇場で男子選手として再デビューした。安藤選手は1番人気だったが、
スタートのタイミングが合わずに2Mすぎには最後方へ。
最下位に終わるかのように見えたが終盤に意地を見せて着順を一つ上げ、6人中5着となった。
この日取材に駆けつけたマスコミはテレビ、新聞あわせて40社。
全国モーターボート競走会連合会の過去51年の歴史で、史上最高となる
およそ90人の報道陣が集まった。
レース後、記者会見にて安藤選手は、「本当の自分で走れてうれしい。自由に
海を泳いでいるクジラのようだった。最後までがんばって走ることで、
同じ悩みで苦しむ人に勇気を伝えていきたい。」と生き生きとした表情で喜びを語った。
師匠の長嶺豊選手(58)は、「全国のファンも喜んでくれていると思う。
これからも常に1着を目指すレースをしてほしい」と話した。
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