性的指向を理由にした雇用者への差別を禁止した法案が先月24日、委員会にて承認され、上院本会議に送られた。 委員長のエドワード・ケネディ上院議員(民主党・マサチューセッツ州選出)は、「性的指向をもとにした職業上の差別が存在していることは明らかな証拠があり、われわれは責任を果たさなければならない」と語っている。トーマス・デービス3世下院議員(共和党・バージニア州選出)もこれに賛同し、「われわれはみな差別を終わらせたいと願っている。」とする一方で、「事業主に責任を押しつけることになると、思いがけない結果が生じかねない」とし、法案の下院通過は難しいのではないかという見方をしている。
この法案は上院民主党が優先事項となっているもので、保守派からは法案は不必要で、わずらわしいだけだとする声もある。同委員会のメンバー、ビル・ファースト上院議員(共和党・テネシー州選出)は「この法案については、多くの不安材料があり、規模の大きい訴訟を招く可能性がある」と語っている。同法案は、年内の審議入りを視野に入れているが、審議の見通しはたっていない。
|milk vol.60 2002/05/22 |home|2002 |