ブラジル政府は今月13日、同性愛者の婚姻権や、女性や障害者への
差別禁止を盛り込んだ包括的な人権計画を発表した。フェルナンド・
H・カルドソ大統領はこの日、「今回発表した計画は、政府としての
真の政策である。社会が必要としている(少数派の)権利を尊重し、
それを満たそうと政府は日々努力をしている」と語った。
ブラジル最大の同性愛人権グループGrupo Gay da Bahia(GGB)の
副代表マルシェロ氏は、「同性愛者の権利が政府レベルで認識された
初めてのケースで、重要な一歩になるだろう。わたしたちにはまだ足り
ないものがたくさんあるけれども、ブラジル政府のこれからの政策に
期待している」とコメントした。
同性結婚を法制化させようという動きは1995年、労働党の国会議員に
よって提案されたのが始まり。その後、いくつかの反対勢力をおさえる
ため、連邦のロベルト・ジェファーソン代議士によって、同性カップルを
同性愛者に限らず、兄弟姉妹などにも適用範囲をひろげるなどの修正
が加えられた。法案が可決されれば、ラテンアメリカで同性結婚を認める最初の国となる。
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