今月15日にオランダ下院(定数150)総選挙が行われ、即日開票の結果、
中道右派のキリスト教民主勢力(CDA)が43議席を獲得して大勝し、
八年ぶりに第一党に返り咲いた。今年2月に発足したばかりの右派新党
「フォルタイン党(LPF)」は26議席で第二党に躍進した。最大与党の労働党(PVDA)は、
自由民主党(VVD)の24議席を下回る23議席まで減らし、戦後最低の議席数となった。
フランスでは極右候補が決選投票に進出、イギリスでは地方議会で極右政党が初の議席を獲得するなど、
欧州に広がる右派台頭の動きは、今回の総選挙でより鮮明になったといえる。
CDAは、LPFとの中道右派連立も視野に入れ政権協議に入る。
次期首相はCDAのバルケネンデ党首(46)が最有力。基盤となる党首を失ったことと、
当選した議員のほとんどが政治経験を持たないなどの不安材料が、
LPFの政権入りにどう影響していくかが注目される。
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