昨年9月11日にニューヨークで起きた世界貿易センタービル崩壊により
パートナーを失った男性同性愛者が4月22日、「同性愛カップルの配偶者には、
結婚していた夫婦と同様の法的権利はない」として、ニューヨーク州の労働者補償法に基づく、
配偶者に対する週400ドルの終身給付保険金の支払いを拒否した大手保険会社CNAを相手取り、
保険金の支払いを求める訴えをニューヨーク州地裁に起こした。
訴えを起こしたのは、ユージーン・クラーク氏の同性パートナー、ラリー・コートニー氏(57)。
二人は13年間一緒に住んでいた。クラーク氏はテロ当時、世界貿易センタービル102階に
位置していたCNA社に勤務していて死亡した。法的権利はないと主張する同社に対してコートニー氏は、
「もしも同性愛者にも結婚をする権利が認められていたら、われわれはきっとそうしていただろう。」と語った。
ニューヨーク市にはドメスティック・パートナー制度があるが、二人は8年前に登録を済ませている。
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