ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地で、世界的な宗教都市である
イスラエルの首都、エルサレムにて6月7日、初の同性愛者らによるパレードが開催され、
およそ2,500人のゲイやレズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーらが参加した。
超正統派グループらによる抗議活動が予想されたため、
厳戒な警備体制の下で行われたが、反ゲイを唱える少数集団と警察の間に
少々の乱闘騒ぎがあった他は、大きな混乱は見られなかった。
リベラリズムを唱える数少ない動きのひとつとして、エルサレム市民の多くもパレードを歓迎した。
海外の報道機関のインタビューでパレードの主催者は、「人々は皆、
不安や増悪がなく過ごせる日々を願っている。わたしたち
セクシュアルマイノリティは、パレスチナ人、イスラエル人、
イスラム教徒、ユダヤ人、すべて異なるコミュニティの出身。
もっとも公正で平和的なやり方で、これらの境界線を突破したい」と話した。
また、イスラエル最大都市のテルアビブでは、セクシュアルマイノリティの
社会的容認などを訴えるフェスティバルが毎年行われており、
レズビアンやゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなど
数万人規模の参加者を集めている。
|milk vol.61 2002/06/22 |home|2002 |