スペイン・バルセロナで開催された第14回国際エイズ会議にて今月8日、
HIVに感染している15歳から29歳までのゲイ、または、バイセクシュアルの
男性のうちのほとんどが、自分の感染事実を知らず、他者に感染させた
可能性があるという米疾病体策センター(CDC)の研究グループによる
調査報告が発表された。報告を提出したCDCのロナルド博士はこの日、
エイズ感染防止について米政府が無関心になっている傾向を痛烈に非難した。
今回発表された調査は、CDCのダンカン・マクケラー博士が率いる研究
グループにより、ロサンゼルス、シアトル、ダラス、ボルティモア、ニューア
ーク、マイアミなどの全米7都市で、合計5,719人を対象に、匿名にて
血液検査と調査を実施した。その結果、HIVに陽性反応を示したのは
全体の10%以上にあたる573人で、そのうちの440人は感染の事実を
まったく認識していなかったという。さらに、その半数以上が、コンドーム
なしのアナルセックスにもかかわらず、自分の感染リスクは低いと考えて
いたことも明らかになった。
□OFFICIAL SITE
https://www.aids2002.com/
|milk vol.63 2002/07/22 |home|2002 |