オンタリオ州の最高裁判所は7月12日、同性の結婚を認める立場を明らかにし、
同州政府に同性カップルの結婚届を受理し、必要な法的環境を2年以内に
整えるよう州政府に命じた。裁判官は、ゲイ、レスビアンの婚姻を法的に認め
ないのは、カナダの権利と自由の憲章に違反すると指摘した。
裁判所が同性の結婚を認める判決が出たのは、同国では今回が初めて。
これによって、ゲイ、レスビアンの市民にも、完全に法律上の平等を与えようとする動きが、
カナダ全体に広がっていくことが期待されている。
訴えを起こしていた2組の同性カップルは、昨年1月にトロントの教会で合同結婚式を行った。
セレモニーを終え、教会から婚姻権証明書を受け取ったカップルらが婚姻届を提出しに行ったところ、
州政府から拒否されたため、控訴していた。訴えを起こしていたジョー・バーネルさんはこの日、
涙を流しながら喜びを表現し、「これでわたしたちは二流の市民ではなくなった。時代は変わった。
これからはもう誰も僕らが本当の家族じゃないなんて言うことはできなくなった」と語った。
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