(毎月22日配信・無料) 【米】 ワシントン州・性的指向を理由にした解雇は違憲

ワシントン州上訴裁判所は7月18日、同性愛者であることを理由に 公務員を解雇するのは憲法違反にあたるとする判断を、全会一致で下した。 訴えを起こしていたのは、同州のプルマン記念病院に超音波検査技師として 勤務していたレズビアンのメアリー・ジョー・デイビスさん。 彼女は、職場の同僚らから激しい嫌がらせを受け、 1994年に性的指向を理由に解雇された。 一審では、差別的取扱に直面するレスビアンとゲイを行政機関が 保護する義務はないとし、訴えは退けられていた。

彼女の代理人として裁判を闘ってきた権利団体「ACLU」 (American Civil Liberties Union)のディレクター、マット・コール氏は、 「これは歴史的な判決である。行政機関による性的指向を理由にした 解雇を、裁判所が違憲と認めた初めてのケースであり、 強力な判例となるだろう。」と語っている。

□OFFICIAL SITE
https://www.aclu-wa.org/


|milk vol.63 2002/07/22 |homenext2002 |