EUの方針に従い、同性愛者に対する差別的な法律撤廃を進めている
労働党では、クリス・スミス、ニック・ブラウン、スティーブン・トウィッグ、
ベン・ブラッドショー、デービッド・バロウ、ゴードン・マースデンら、
カミングアウトしている議員はめずらしくない。同性愛を告白したことで、
政治活動に何らかの影響を及ぼすことはほとんどなく、
むしろ「勇気ある決断」と称賛され、自分自身の宣伝になったケースが多い。
一方、保守党では、党内の守旧派の勢力が以前根強いことから、
マイナスの影響に働きかねかないのが現状である。国防相を経験し、
次期党首候補といわれていたマイケル・ポーティロ氏は、
たび重なる同性愛の噂に悩まされ、不本意ながらも1999年9月、
学生時代の同性愛経験をカミングアウトした。
その後、ポーティロ氏はそれまでの主張とは一転し、保守党に同性愛者の
権利を認めるよう訴えるが、結局、それがひとつの理由となり、
先に行われた党首選では彼は排除されてしまっている。
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