ブレア首相は先月23日、10月末をもって退任するケアリー・カンタベリー
大主教の後任として、任命委員会が推薦したウェールズのローワン・
ウィリアムズ大主教(52)を新カンタベリー大主教に任命した。
カンタベリー大主教は英国国教会(信者数約7,000万人)の
最高位聖職で、ウィリアムズ大主教で104代目となる。
ウィリアムズ大主教は、女性聖職者の登用や、同性愛者の人権問題に
積極的な姿勢を示している人物として知られ、高い教養と幅広い
知識、さらに、指導者として人を動かす力を備えていることで、
英国内の評判は極めて高い。タイムズ紙は、「英国国教会はこれまで、
物議をかもすような問題を避けてきた傾向があるが、ウィリアムス大主教は、
あらゆる道徳的問題に臆することなく向かっていくだろう」と述べている。
一方、教会内の保守層はウィリアムズ大主教に批判的であることから、
英国国教会が分裂する可能性も出てきたと報じているマスコミもある。
|milk vol.64 2002/08/22 |home|2002 |