厚生労働省の外郭団体「母子衛生研究会」(東京都)は今月上旬、今年5月から学校や教育委員会、保健所などを通じて中学3年生に無料配布されていた小冊子「思春期のためのラブ&ボディBOOK」の配布を中止し、残っている在庫についても回収することを明らかにした。
この冊子は、思春期の心や体、性について正しい知識を持ってもらうことを目的にし、二千万円の予算を投じて制作され、これまで全国1169ヵ所を通じて127万部が発送された。
同性愛についての正しい情報が紹介されるなど、画期的な内容も含まれていたが、避妊に関する記述が学習指導要領を超えていることや、ピル(経口避妊薬)を奨励するような記述が、文科省や一部の自治体から問題視されていた。同研究会では、厚労省の新しい性教育プログラムができるまで、小冊子は作らない方針だという。
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https://www.mcfh.net/
|milk vol.65 2002/09/22 |home|2002 |