全米を対象にしたゲイ・カントリー歌手のオーディション「Today Is
The Future」がカントリー音楽の都テネシー州ナッシュビルで開かれ
ている。主催は、サミー・ヘイガー、メレディス・ブルックス、チー
プ・トリック、ビーチ・ボーイズなどに曲を提供している作曲家・プ
ロデューサーのラリー・ドヴォスキン氏No.1ヒットやグラミー賞
ノミネートの経験を持つ。オーディションの対象者は、18才から26才
で、優勝者はデビューすることが約束されている。
当初、保守的なカントリー界からの猛反発を予想していたが、業界の
リアクションは予想に反して好意的かつ歓迎的だったという。ラリー
氏は「有名な男性カントリー歌手にもゲイの人はいる。でも、誰も世
間体を気にしてカミングアウトしたがらない。女性では、K.D.ラ
ングやソフィー・B・ホーキンスのようなアーティストがいる。ハワ
ード・スターン流に言えば、レズビアンはクールで、ゲイはダサいと
いうことだろうか。アメリカ社会の特徴は、一言で言えば『自由』と
いうことにつきる。ならば、愛する対象や自分の存在についても当然
自由であるべき。カントリー界も転換期を迎える時である」と語っている。
|milk vol.65 2002/09/22 |home|2002 |