(毎月22日配信・無料) 【中国】 中国警察当局・エイズ問題活動家を釈放

先月24日から突然行方不明になり、今月6日に「国家機密を漏洩した罪」 で中国警察当局に逮捕されていたことがわかった国際的なエイズ活動家 Wan Yanhai氏が、9月20日に釈放された。 新華社通信によると、釈放について政府報道官は、Wan氏が違法行為をしたことを認め、 捜査への協力を約束したことから釈放した、と説明している。 彼が行方不明になった直後、カナダ政府が公式に中国政府へ問い合わせをしたときは、 逮捕の事実は明らかにしていなかった。 彼は今月、中国でのエイズの認識と防止のために貢献したとして、 カナダで賞を受け取ることになっていた。

Wan氏は、中国の医療保険担当官だった1990年代半ばに、 ゲイの市民権とエイズの広がりについて指摘した人物。 同氏は、河南省上蔡県の政府系診療所が、採血の際に使用する注射針を 適切に洗浄していなかったことから、数万人にのぼる(売血をしなければ生きていけない) 貧困層の農民がエイズに感染した可能性があるという警鐘を鳴らし、そのまま解雇された。 その後、妻とともにロサンゼルスへ逃れた。

同氏は帰国した後、北京の大学でエイズに関するカウンセリング施設を運営していたが、 今年7月に閉鎖。施設の職員は、閉鎖の理由は政府による圧力だ、との見方を示している。


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