国家人権委員会(委員長:キム・チャングク)は11月15日、辞書などの出版物から、
同性愛者に対する差別的な表現や偏見を助長する記述をすべて取り除くことを明らかにした。
これは今年3月、「チングサイ(友達の間柄)」や「同性愛者人権連帯」、
ソウル大学の「心005」などの4団体(同性愛者連合)が、
国立国語研究院と9つの出版社に対して提出した陳情書に対して、同委員会が答弁したもので、
連合側の要求を全面的に受け入れる内容になっている。
国立国語研究院は改訂版の刊行時から対応し、出版社についても
すでに出版されているものを含め、今回の決定を反映させていくとしている。
韓国の辞書では同性愛を、「変態性欲」や「倒錯症」などに分類して
いるものがあり、メディアでは「同性愛者」のことを、「ゲイ」や「ホモ」、
「同性恋愛者」など卑下した用語で表現されることが多い。
同性愛者人権連帯は、「同性愛に対する偏見をなくしていくために陳情書を提出した」と話している。
日本のメディアでもかつて、「ホモ」という言葉が使われていた時代があったが、
ヘイトクライムによる殺人などが起こり、差別心を助長する報道はしてはならないという観点から、
現在では一部の非常識なメディアを除いて、使用されることはなくなっている。
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https://www.chingusai.net/ (チングサイ)
|milk vol.67 2002/11/22 |home|2002 |