カリフォルニア州サンディエゴ郡で行われていた地方検事選挙で、
今月12日までに集計がほぼ完了し、292,361票(得票率50.3%)を獲得した
共和党のボニー・ドゥマニス氏(50)が当選確実となった。
対抗候補だった、現職で同じ共和党のポール・フィングスト氏との差はわずか3,500票で、
火曜日に行われた1万票の不在投票分により最終的な決着がついた。
8年間務めてきた検事の座を奪われることになったポール氏は、ドゥマニス氏の勝利宣言に対し、自身の敗北を認めた。
ドゥマニス氏はレズビアンを公言していることでも知られているが、
検事としてふさわしいかどうかを判断される上で、「自分のセクシュアリティが
問題になることはなかった」と選挙戦を振り返っている。
彼女は1998年に上級裁判所の裁判官として活動をスタートさせ、
薬物問題や幼児虐待、家庭内暴力などの事件で大きな実績や経験を積み、
ゲイコミュニティだけでなく、幅広い層からの支持を集めてきた。
サンディエゴでは昨年3月、2人の生徒が死亡した15歳の少年による銃乱射事件などが起きた地域。
ドゥマニス氏は今後、未解決事件の追及、ホワイトカラーの犯罪に力を入れたいと抱負を語っている。
また、セクシュアルマイノリティを標的にしたヘイトクライム事件に対する取り組みなどにも注目が集まっている。
□OFFICIAL SITE
https://www.co.san-diego.ca.us/ (サンディエゴ・近日写真が公開予定)
|milk vol.67 2002/11/22 |home|2002 |