男性から女性への性転換手術をした韓国のタレント、ハリス(本名・李慶曄)さんが
先月29日に戸籍上の性別訂正と改名を申請していた訴えに対し、
仁川(インチョン)地裁は12月13日、訴えを全面的に認める決定を下した。
ファン判事は決定文で、「男性と女性を区分する性染色体は男性である」としながら、
「兵役の身体検査では非適格判定を受けるなど、身体的には女性と見るのが妥当。
これまで女性として行ってきた芸能活動などを勘案し、また、人間の尊厳と価値、
幸福を追求する権利など憲法理念に照らすと、申請を受け入れるべきと判断した」と述べた。
ハリスさんは、近年急速に多様化する韓国文化を象徴するアイコン的な
存在として注目が集まっているタレントで、CDや写真集が好調なセールスを記録し、
映画の主演もこなすなど、韓国内での人気は極めて高い。
日本進出にも意欲的ですでに日本法人も設立し、プロダクションとも契約済み。
日本への留学経験もあるため、日本語もとくに問題はないという。
性同一性障害の人々の人権が全く無視されている日本の現状を考えると、
まさに夢のようなお話。同性結婚の成立も、このままではおそらく、
日本よりも韓国の方が早くなるかもしれない?
□OFFICIAL SITE
https://www.harisu.com/
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