スイス政府は12月6日、チューリッヒとジュネーブで認められている
同性愛カップルの権利を全国に拡大するための法律を提出した。
「この法律は、開かれたスイスに向けた第一歩。路上で、ゲイや
レズビアンのカップルが抱き合ったりする光景が普通になるだろう」
と、メツラー法務大臣は説明する。
EUは、同性愛者にも異性愛者と同等の権利を認めるよう、
加盟各国に対して要請しているが、スイスは比較的、
政策に遅れが出ていた地域。しかし、これによって、
欧州ではデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、フランス、
オランダ、ドイツ、ベルギーに続いて同性結婚制度を導入する完全なる平等国家の仲間入りを果たしたことになる。
今回の法律には養子をとる権利が認められていないなど、
まだ同性愛者にとって差別的な条項が残されている。
そのため、これらを改正する法案が来年の議会に提案される予定になっているという。
□【スイス】 チューリッヒ・同性結婚の是非を問う同国初の国民投票
https://www.milkjapan.com/2002cn01.html
|milk vol.68 2002/12/22 |home|2002 |