アルゼンチンの首都・ブエノスアイレス(人口:303万人)で12月13日、
レズビアンやゲイのカップルにも異性愛のカップルと同等の権利を
与える法案が、29対10の票決で州議会を通過した。
この日の議会には多くの同性愛者らが訪れ、投票を見守っていた。
養子や相続に関する権利は今回の法案には含まれていないが、
同性愛者の配偶者に対しても健康保険や公的年金などが受給できるようになり、
病院などの公的機関でも配偶者として取り扱われることになる。
同国の人権団体らは法案の内容をおおむね評価している。
アルゼンチンは国民の92%がカトリック系で占められており、
法案には教会からの根強い反発が見られた。保守系議員らの抵抗で、
議会が中断することもたびたびあったという。
法案が無事に通過したことで同国は、ラテンアメリカで最も早く、
性差別のない社会づくりの第一歩を踏み出した国家となった。
※MILKでは同性カップルのユニオンに関する権利を「同性結婚」と表記していることがあります
□OFFICIAL SITE
https://www.uba.ar/ (ブエノスアイレス・スペイン語)
|milk vol.68 2002/12/22 |home|2002 |