(毎月22日配信・無料) 【中国】 「同性愛は病気ではない」精神科医連盟が満場一致で決議

これまで「同性愛は精神病である」としてきた中国の精神科医連盟はこのたび、過去の方針を改め、同性愛は病気ではないとすることを満場一致で決定した。来月発表される「中国精神障害の分類と診断基準」第3版に、精神病の診断基準としてその旨が記述される。また、同性愛についての病理的な記述もすべて取り外されることになる。「同性愛は異常なもの」とみなされてきた中国でようやく、同性愛が公式に精神病とみなされなくなる日が訪れようとしている。

今回発表される新しいガイドラインは、5年間による検討の結果、今年2月に可決された。 1973年にアメリカの精神科医連盟が発表したものを参考に作成されたため、内容的にはアメリカのものとよく似ているという。

連盟副議長のチェン・ヤンファンは、「自分の性的指向に満足できない人にとっては同性愛は精神的な障害だが、それを受け入れることができる人にとっては、もはや医師の助けを必要としない」とコメント。広州でゲイサイトを運営するロジャー・メンさんは、「中国のゲイコミュニティにとって大きな進歩だ。歴史的に中国の同性愛者は、これまで頼るものが何もなかった」と語っている。


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