38年間共に生活をしてきたパートナーの遺族年金を受けられないのは明らかな
差別として、ゲイ男性が南アフリカ政府を相手取って訴訟を起こした。南アフリカ
では97年に制定された新憲法で、性的指向の自由を保証しているが、同性愛
カップルの結婚制度は認められていないため、遺族年金は受けられない。政府
の年金政策が改正されれば、推定10万人のゲイが恩恵をこうむることになる。
今回訴えを起こしたのは、ドン・ランブレヒト氏(61)で、2年前にパートナーが彼
に残した年金手当を請求したところ、政府によってはねつけられた。南アフリカの
同性愛グループのスポークスマン、エバート・クノーセン氏は報道陣に対して、「法廷
外で問題を解決しようと約2年試みたが難しかったため、訴訟に踏み切った。彼ら
の変化の欠如は、典型的な保守派の法律・憲法・人民に対する不遜の気味がある。
マニュエル大蔵大臣は職務上、国家の年金政策に関して責任がある」と述べた。
ランブレヒト氏は「わたしたちは共に暮らし、協働した。政府はこれまで失礼な
応答をしている」と語っている。裁判は9月25日にプレトリア高等裁判所で開か
れることになっていたが、政府がこれを拒否したため、今年末、あるいは来年初めにまで順延された。
|milk vol.49 2001/09/22 |home|2001 |