米国で9月11日午前(日本時間同日夜)、ハイジャックされた旅客機が
ニューヨークの世界貿易センタービルやワシントン郊外の国防総省に相次いで
激突する大規模なテロ事件が発生した。パウエル米国務長官は13日、
イスラム過激派の指導者オサマ・ビン・ラディン氏がテロを指揮した有力な容疑者と見ていることを認め、
米上院では14日に98対0の全開一致、下院では15日に420対1の圧倒的多数で報復のための武力行使を認める決議を採択、
ラディン氏が滞在するアフガニスタンへの軍事的な報復作戦を進めていく模様だ。
なお、下院で唯一の反対票を投じた民主党カリフォルニア州のバーバリー・リー議員は、
「さらに状況を悪くするような武力的公使には賛同しかねる」と語っている。
ハイジャックされたのは合計4機で、このうち、アメリカン航空ボーイング767型機11便(ボストン発ロサンゼルス行き・92人乗り)とユナイテッド航空ボーイング767型機175便(ボストン発ロサンゼルス行き・65人乗り)の2機は世界貿易センタービル、アメリカン航空ボーイング757型機77便(ワシントン発ロサンゼルス行き・64人乗り)は国防総省にそれぞれ突入し、炎上した。
ユナイテッド航空ボーイング757型機93便(ニューアーク発サンフランシスコ行き・45人乗り)はワシントンに向かう途中に、
何らかの原因でピッツバーグに墜落した。今回のテロによる死者は、最終的に数千人にのぼると見られる。
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