NYダウリング大学心理学助教授のスザンヌ・ジョンソン氏らが、米国で子どもをもつ415人の同性愛者を調査したところ、異性愛者の親よりも、ゲイやレスビアンのカップルの方が子育てに優れている、または、同じぐらい適していると指摘する研究報告が今月発表された。
それによると、レズビアンでは平均10年、ゲイは13年のパートナーとしての関係を維持しており、それぞれ6歳と5歳の子どもを育てていた。両グループとも約半数が大学院の学位を有していて、3分の1のカップルが都会に、2分の1が郊外に、残りの6分の1が地方に居住していた。また、レズビアンやゲイは異性愛者の両親に比べ、より敏感で子ども本位であり、平等主義であると指摘している。
さらに、子どもをしつける際に、同性愛者の親と異性愛者の親では決定的な違いがあることが明らかになった。それは、異性愛者の両親のうち、60%以上が暴力的な手段によって子どもをしつけていたのに対し、同性愛者の両親ではわずか15%という極めて低い水準だったという点だ。
研究者の一人であるシルバーマン氏は、「ゲイやレズビアンの親は、
とても上手に親としての役割を果たしている。子どもの教育に性的傾向はまったく無関係だ」と結論づけている。
|milk vol.49 2001/09/22 |home|2001 |