【米】カリフォルニア・ヘイトクライム増加傾向、性的指向を理由としたものは436件
司法省の統計によると、昨年カリフォルニアで起きたヘイトクライムは一昨年の1998年にくらべて12.1%も上昇したことが分かった。昨年同州内で報告されたヘイトクライムは1962件。このうち、性的指向に基づくものは436件だった。

ヘイトクライム事件が増加した原因について専門家は、レディングでゲイ・カップルが殺害された事件やロサンゼルスのユダヤ人センターで銃による凶行など、大きな犯罪が何件か発生したためと見ている。大きな犯罪は、それをまねた犯罪を誘発するからだ。

人種、民族、宗教の違いに基づく犯罪は、1997年から98年にかけて7.6%下がった。一方で、同時期の性的指向によるヘイトクライム犯罪は、8.6%上昇した。

カリフォルニア州法務長官のビル・ロキア氏は、「自分と違っている人たちをねらった暴力や偏見が未だに行われているということは非常に遺憾」と語った。


|milk vol.33 2000/08/22 |home2000

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