【米】ニューヨーク大学・涙の中に抗エイズ成分、新たな治療薬開発へ
涙の中に、エイズウイルスを攻撃する成分が豊富に含まれているのを見つけた、と米ニューヨーク大のシルビア・リーフアン博士らが今月16日付の米科学アカデミー紀要に発表した。新たなエイズ治療薬開発につながると期待される。

博士らは、妊娠した女性が分泌し尿の中にも含まれる物質が、エイズ患者に多く見られるカポジ肉腫を防ぎ、エイズウイルスの増殖も抑制することに着目、同物質の分離を試みた。その結果、物質の一つは、涙の中にも多く含まれるリゾチームと呼ばれる酵素と分かった。リゾチームは細菌を溶かす効果が知られており、ペニシリン発見者のフレミングが1922年に見つけた。しかし、エイズウイルスを抑制する作用があることは分かっていなかった。


|milk vol.15 1999/03/22 |home1999

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