世界中に広まったエイズウイルス(HIV1)の起源となり得るウイルスを、中央アフリカに生息するオナガザル科の「ドリル」が持っていることを京都大ウイルス研究所の速水正憲教授らが先月22日までに発見した。HIV1はアフリカのチンパンジーのウイルスがヒトへ感染したとする説が有力で、米国の研究者が今年1月、ウイルスのDNA分析結果が、チンパンジー起源説を裏付けたと発表した。今回見つかったドリルのウイルスは、チンパンジーのウイルスよりさらにさかのぼり、HIV1の起源となる可能性があるという。
|milk vol.15 1999/03/22 |home|1999 |