アメリカの俳優キアヌ・リーブス(34)の最新主演作『マトリックス』が、先月31日より全米で公開され、初登場第1位を獲得した。興行収入も公開3日間でおよそ33億円、全米2849館で封切られた同作の週末成績は、4月上映作品の過去最高の数字を記録した。
1985年のデビュー以来、ハワイ、カナダ、中国の血を受け継いだエキゾチックな美貌で注目を浴び、1994年の『スピード』の世界的ヒットで一躍スターダムの座へ上ったキアヌ・リーブス。しかしそれ以来、主演映画のヒット作がなく、親友のリバーフェニックス(享年23)の急死、父親の大麻所持、頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアといったアクシデント続きで、「スピード2」の出演を蹴って挑んだ『ディアボロス』(1994年)も興行的に失敗に終わり、不振に喘いでいた。デビット・ゲフィンという男性と結婚したというゲイ説や、肥満気味という噂が飛び交い、その人気をディカプリオやブラッド・ピッドらに奪われていたが、ここへきて土壇場の復活劇となった。
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