【国内】日本産科婦人科学会・体外受精の赤ちゃんが年間1万人目前
1997年の一年間に実施された体外受精の生殖医療で約9,200人の赤ちゃんが誕生し、体外受精が始まった'83年以降の合計で、3万6,000 人に達したことが、日本産科婦人科学会の倫理委員会が今月9日までにまとめた報告でわかった。

誕生数は増加の一途で、特に目立っているのが、顕微鏡下の操作で精子を卵子の中に送り込む顕微授精の出生数。倫理委は「高度な設備や技術が必要な治療法が、一般医療機関にまで急速に普及してきた」と分析している。

体外に取り出した卵子と精子を受精させ、一定段階まで培養した後に子宮内に戻す体外受精や、顕微授精などを受けた夫婦は、1997年の一年間に延べ約3万7000組。治療総数は約5万4000回に上り、この結果、9211人の子どもが誕生。顕微授精を実施した施設は、前年の 106から145、顕微授精で生まれた赤ちゃんも2588人から3262人と、それぞれ大幅に増加した。


|milk vol.18 1999/06/22 |home1999

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