第8回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では前売りが上映1週間前にして売り切れ、大阪ではオープニングを飾る話題作『美少年の恋』のヨン・ファン(楊凡)監督と主演のダニエル・ウー(呉彦祖)が今月16日に来日、青山スパイラルホールにて記者会見を開いた。ヨン・ファン監督は中国・漢口出身だが、アメリカ留学を経て、ハリウッドでの映画出演の経験もあり、英語は極めて流暢。当日も英語での会見となった。
作品の方は、もともとスチールフォトグラファーとしての評価が高い監督らしく、美しい映像が印象的な仕上がり。ゲイという役柄であるにもかかわらず、主演の新人俳優陣が自然に演じている様子は爽快。また、脇を固めているスタッフがとにかく凄い。製作には今秋公開予定の金城武主演『君のいた永遠(とき)』で監督を務めたシルビア・チャン。ナレーションには香港映画界の大女優、ブリジット・リン。そして昨年度香港アカデミー賞最優秀助演女優賞(『ポートランド・ストリート・ブルース』)のスー・チーが特別出演している。
国内での配給先はまだ決まっていないが、そう遠い話ではなさそうだ。何といっても原題が日本語ですから、やっぱり日本で公開しないわけにはいかないでしょうね。
|milk vol.19 1999/07/22 |home|1999 |