ドイツの生物学者でミュンスター大学のアレキサンダー・レルヒル教授は、ドイツ国内の過去50年にわたる月ごとの平均気温と男女出生データを照合し、2,3度の温度変化でも出生比率に影響を及ぼし、妊娠1ヶ月前の気温と男女の出生比率との間に、明かな因果関係があるとする研究結果を、先月 22日発売のニューサイエンティストに発表した。
報告によると、セックスをする1ヶ月前の気温が高い場合は男の子が多く産まれ、逆に低い場合は女の子が多く産まれる。「性別は精子がY染色体を持っていれば男、X染色体なら女になるため、気温が高い場合は、精子中のX染色体に打撃をあたえるために男が産まれやすくなる。世界的な温暖化がすすむと、男性が女性よりも増えることも考えられ、既に男性の方が2〜3%増えている」と指摘している。
|milk vol.20 1999/08/22 |home|1999 |