ヒップホップ、ハウス、テクノなど、元々アンダーグラウンドだったクラブ系の音楽がメジャーになってきて、J-WaveなどのFM局でもこういったジャンルの曲がごく日常的にエアプレイされています。最近ではそういった中で、高校生の憧れの職業に「DJ」が上位ランクインするまでになっています。アナログ盤のレコードを積極的に購入しているのもこの年代が中心です。
ところで、DJに憧れているような高校生は、そんなにまで頻繁にクラブ通いしているの?という風に思うかもしれませんが、じつはそういうわけにはいきません。クラブには年齢制限があるからです。これは風俗営業法で定められていて、クラブは深夜営業の店であり、かつアルコール飲料を出すので、未成年、または18歳未満は入場できません。18歳に達していても、現役高校生は入場不可。入場の際は、若年層については必ずIDチェックが行われるのが常です。高校生はダンレボとビーマニだけで満足するしかないないのが現状です。
だからクラブで高校生をひっかけたいといくら思っても無駄で、10代中心のねるとんナイトなどと称したイベントがあったところで、高校生はひとりもいません(いちゃいけない)。
ただ、高校生がクラブにまったく足を運べないわけではありません。例えば、日曜日の早朝からやっているアフターアワーズ(今月ならベルファーレのSYSTEM Fなんかがそうです)などは、コーヒーなどノンアルコール飲料のみを出す程度なので、これには年齢制限がありません。高校生狙いの人は、こちらにもまめに顔を出してみるのもいいかもしれません。
とはいえ、実際に深夜のクラブに行ってみると、どう考えても高校生だろうお前、と思われるへヴィーなクラバーもたくさんいたりするのもまた事実ですが…。
筆者:高橋誠/MILK編集部
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