【国内】三菱化学、吉富製薬ら・ヒトの遺伝子を解析する新会社設立
三菱化学と吉富製薬、協和発酵工業は今月3日、人間の細胞の中に含まれている遺伝情報(ヒトゲノム)を解読し、解明された遺伝情報をさらに解析する「ポスト・ヒトゲノム」事業を主要なビジネスとするベンチャー企業「ジェンコム」(本社・東京)を設立したと発表した。新会社では病気を引き起こす遺伝子の機能分析に力を入れ、ヒト遺伝子を組み込んだ「ヒト型モデルマウス」を医薬品メーカーや研究機関に提供し、新薬開発や新たな治療法の確立などに結びつけていく計画。

この分野を取り扱う会社の設立は日本では初めてだが、将来のバイオ産業発展のカギを握る研究とされており、世界では近年競争が急速に激化している。また、人間の細胞に含まれている遺伝情報は、現在のところ10%ほどまで解明されていて、全容が明らかになるのは21世紀初め頃といわれている。


|milk vol.21 1999/09/22 |home1999

このページのトップへ戻る