【国内】東京地裁・三島由紀夫の手紙を引用した小説出版差し止め
福島次郎作の小説「三島由紀夫−剣と寒紅」で、三島由紀夫の未発表の手紙を掲載したのは著作権侵害にあたるかどうかが争われ、遺族らが出版の差し止めと損害賠償などを求めていた訴訟で、東京地裁は今月18日、出版差し止めと約500万円の損害賠償、発行元の文芸春秋に名誉回復のための広告掲載を命じる判決を言い渡した。飯村敏明裁判長は「思想・感情が個性的に表現してあり、著作物に当たる」と判断した。

この小説には、三島氏と福島氏の同性愛関係がつづられた三島氏の手紙15通が遺族の了承なく掲載され、昨年3月に初回10万部を発行、回収される短期間に約9万部が販売された。


|milk vol.22 1999/10/22 |home1999

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