【ウガンダ】ムセベニ大統領が同性愛者を公然批判
アフリカ中心部に位置するウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領が、先月29日に同国の首都カンパラで開かれた国際会議の席上で、「ホモセクシャルを見つけ次第、逮捕せよ」と同性愛者を公然と批判する過激発言をし、物議をかもしている。国家元首が公の席で同性愛批判をしたのは、ジンバブエのムガベ大統領以来2人目。同国は、誘拐した子どもを兵士として従事させるなど、人権侵害の国家として人権団体などから厳しく非難されていることでも知られている。同性愛が正しく理解されている先進諸国や、同じアフリカの南アフリカなどからは、多くの批判が相次いでいるという。

大統領は「神はアダムとイブをつくられたが、男同士の結婚は、聖書では触れられていない。欧米文化の悪習を真似る必要はない」と断言。捜査当局に同性愛者を捜し出して逮捕し、起訴するように申し渡した。

男性優位主義が強いアフリカでは同性愛差別が根強く、特にウガンダでは同性愛行為に対し、最高で終身刑が言い渡される特別法がある。だが、同法は有名無実化しており、最近では同性愛者同士の結婚が国内で話題になっているほど。


|milk vol.22 1999/10/22 |home1999

このページのトップへ戻る