エドワード・シェリフ牧師(68)がカリフォルニア州マザーの自宅で背中を刺され殺されているのが発見された。シェリフ牧師は自ら同性愛者と名乗り、同性愛の人々への避難場所を提供したり、カウンセリングを行っていた。長いあごひげを生やし、サンタクロースに似た風貌で、同性愛の信徒や周辺住民らに信頼されていた牧師だった。警察は以前も牧師の自宅に強盗が入ったことから、今回も強盗による殺害との見方をしている。
葬儀は先月22日、シェリフ牧師が創設した食料支給施設「サマリタン・センター」で執り行われた。シェリフ牧師は倹約を勧める「アウト・オブ・クロゼット」運動を進め、サマリタン・センターへの寄付を呼びかけていた。地元の同性愛グループはシェリフ牧師が同性愛の権利を推進する「同性愛被害者のチャンピオン」だったとコメントした。
教会にかかわる人々はシェリフ牧師を、「サンタクロースによく似た外見的な風貌だけでなく、人々に奉仕し、誰にでも手を差し伸べる牧師だった」と述べ、その死を悼んだ。
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