今年8月、覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕された人気シンガーソングライター槇原敬之被告(30)=本名槇原範之=の初公判が11月25日午前、東京地裁(久保豊裁判官)で行われた。検察側は「大衆の支持を受けながら、多数の若者に衝撃と落胆を与えた。厳重処罰は不可欠」とし、懲役1年6月を求刑した。弁護側は最終弁論で執行猶予付きの判決を求め、結審した。
槇原被告はこの日、起訴状が朗読されると起訴事実を全面的に認め、法廷で涙を浮かべながら、反省と謝罪を繰り返した。「もし、警察に捕まえてもらえなかったらと思うと恐ろしい。やめようと思ったが、気持ちに負けてしまった。(ファンに向けて)絶対に手を出さないでほしい」と訴えた。結審直前には「自分には音楽しかありません。今後は法律を守って音楽にまい進していきたいと思います」と深々と頭を垂れた。
所属レコード会社は、「甘い対応はしない」としながらも、復帰へ向けた準備をはじめている。来年発売予定となる復帰第1弾シングルは、麻薬撲滅を訴えるものになる。注目の判決は12月8日。判決後には、槇原被告から直接ファンへ向けてコメントを発表する予定だ。
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