【国内】 33年間の歴史に幕、「薔薇族」が廃刊

ゲイ男性専門誌の草分け「薔薇族」(第二書房)が売り上げや広告収入の落ち込みから、 今月発売の11月号(通算382号)にて廃刊することが決まった。 「廃刊を決定した」というよりも、「次号を発行できなくなった」というのが事情。 印刷代金など2000万円以上の負債を抱え、取引先がこれ以上の発行を認めなかったのだ。 突如の廃刊決定だったため、最終号となる11月号にはこのことについては一切触れられていない。

「薔薇族」は1968年に第二書房から出版された秋山正美著「ホモ テクニック」が好セールスを記録したことが 足がかりとなって1971年に創刊。伊藤文學編集長のもと、同性愛者の唯一とも言える貴重な情報源として 長年にわたって貢献してきた。アダルト情報だけではなく、ほとんどの同性愛者がつきあたる結婚などの 社会問題についての話題も創刊時から大きなテーマとして扱ってきた。 美輪明宏や寺山修司らも寄稿し、全国的な雑誌となった80年代後半には、 毎月3万部を発行し、そのほとんどを完売していた。

□OFFICIAL SITE
https://www.barazoku.co.jp/


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