【国内】 札幌・レインボーマーチに上田文雄市長が参加

札幌で今月14日、性的少数者のビジビリティ向上・社会的存在のアピー ルを目的としたパレード「第7回レインボーマーチ in 札幌」が開催さ れ、札幌テレビ塔下広場や大通公園、ススキノなどの繁華街を、色とり どりの参加者が埋め尽くした。パレードの参加人数は、昨年の625名か ら大幅に増加し、過去最高の896名を記録。パレード前日からの関連イ ベントを含めた全体での参加者数は、延べ2,000名強に上った。協賛企 業にはLGBT産業の他、今年は、SMIRNOFF ICE(by サッポロビール) やサントリーといった大手企業や、札幌で最も有名なラーメン店として 知られる「五丈原」や「味の時計台」なども名を連ねた。

パレード終了直後に開催された「プライド集会」には、上田文雄札幌市 長が出席した。現職の自治体首長が、性的少数者によるパレードに参加 するのは日本では初めて。市長は集会で、セクシュアルマイノリティの 当事者とその家族、支援者らにエールを送り、会場は万雷の拍手と熱い 感動に包まれた。以下、上田文雄市長からのメッセージをほぼ全文。

「セクシュアルマイノリティである本当の自分を表現することが、非常 に難しい時代がずっとわたしたちの社会で続いていたと思います。人間 が人間として、自分が自分らしく生きることができる権利、それが人権 だと思います。そして、その人権が一番大事だと感じている人たち、そ れはマイノリティの人々です。マジョリティの方々には人権は保障され るのです。しかし、マイノリティであれば、人権はいつも踏みにじられ る、これがマイノリティの宿命です。

私たちは、日本国憲法という大事な憲法を持っております。世界人権宣 言を持っております。こういうものが出来る過程、それはやはり私たち は、本当に人類がたくさんの過ちを犯しながら、作り上げてきたものだ と思います。そのことを今、皆様方とともに確認をしながらこの街で、 この札幌で、声を上げられることを喜びたいと思います。このレインボ ーマーチに参加されたい、そう思っている方が世の中には沢山いると思 います。しかし、なかなかその勇気がない、そういう方々に対して、札 幌は、本当にこの街においでください。みんなで一緒に歩きましょう。

札幌は私たちの街です。本当にこの青い空、そして緑がたくさんある、 そんな街で晴れ晴れとした気持ちになれる。そんな皆様方の姿を私は大 事に思う。そして、それは性的少数者だけではありません。障害をもっ た方々、いろんな意味での迫害を受けておられる方、そういう方々に対 するメッセージでもあります。札幌はそういう人たちとともに解放され る、人間のそういう宣言をしていく街にふさわしい、そんな街づくりを 私はしていきたい、このように思っています。

さぁ、家族の方々、自分たちの息子たち、娘たちが少数者であることを 決して恥じることはありません。私たちのいきいきとした、ひとりひと りの自己が実現できるその姿を見つめ、そして見守る、そのことが私た ち親であり、おじいちゃんである方々の誇りでもあると私は思います。 この集会が、プライド集会と言われている、そのことはまさに、私は言 い当てていると思います。

そして、レインボー、七色の意味に託されたその意味、私は人々の多様 性を表したものだ理解しています。どうか自分たちの問題だけではなく、 他にも思い悩んでいる人を見つけたら、声を掛けてあげようではありま せんか。みんな仲間なのです。この札幌で、この日本で、そして、この 自然の中で、私たちの日本が豊かに人間性を開花できる、彩り豊かな人 生を送ることができる、そんな日々が来るように、私たちはみんなに声 を掛けていこうではありませんか。」

□OFFICIAL SITE
http://www.rainbowmarch.org/ (レインボーマーチ in 札幌)
http://web.city.sapporo.jp/ (ウェブシティさっぽろ)




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