シラク大統領は12月17日、公立の小・中・高校内でのイスラム教徒のスカーフや、ユダヤ教のキッパ(帽子)、
キリスト教の大きな十字架など、宗教色の強い服装を禁じる方針を国民向け演説にて明らかにした。
今月10日にノーベル平和賞を受賞したイスラム教徒のシリン・エバディさんは18日、フランスの方針に反対の立場を表明。
共同通信が伝えるところによると、エバディさんは「法律ができれば、利益を得るのはイスラム原理主義者だけ。
(イスラム教徒の)女性がもっと教育を受け、もっと学校に行けば、彼女たちはより解放される」と述べ、
スカーフ禁止を理由にイスラム教徒の女性の公立校への進学が減少することを恐れがあることを指摘しているという。
|milk vol.78 2003/12/22 |home|2003 |