(毎月22日配信・無料) 【オランダ】 アムステルダム・右派党首フォルタイン氏暗殺

右派人民主義の政治家として国民の多くからカリスマ的な支持を受け、 今月15日に行われる総選挙では躍進必至と見られていた 右派政党「フォルタイン党(LPF)」創設者のピム・フォルタイン党首(54)が5月6日、 アムステルダム南東のヒルバーサムで何者かにより銃撃されて死亡した。 フォルタイン氏は、国営ラジオ局の青少年向け番組の出演を終え、 駐車場に出てきたところを頭や胸など六カ所を撃たれたという。 オランダ警察当局は容疑者の身柄をその場で拘束して取り調べを進めているが、動機は不明。

LPFは今年の2月に旗揚げしたばかりの政党で、3月に行われた地方選で躍進し、国民から脚光を浴びた。 マリファナの売買や安楽死、売春などを容認し、フォルタイン氏の言動はしばしば激しい論争を引き起こしていたが、 最新の世論調査では支持率がおよそ20%まで上昇。新連立政権への参加も注目されていた。

フォルタイン党首は、同性愛者であることを公言している政治家としても知られていた。 同性愛者や女性を宗教上の理由から公然と差別するイスラム系移民を批判し、 オランダの国民であれば、オランダの生活習慣に従うよう訴えていた。 彼が最後に行ったインタビューでは、 「イスラム教は時代遅れ。党が移民の受け入れを規制する政策を掲げているのは、 イスラム教がゲイやレズビアンを受け入れていないことが理由のひとつになっている」と話している。 また、移民のほとんどがオランダ語を話せず未就業者になっていることや、 犯罪率増加の原因になっている点も指摘し、移民規制の必要性を強く主張していた。


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